議論があっちこっちに発散してしまい時間だけが長くなる会議。
そして、特にこれといった結論も出ない。
私の職場内のミーティングが往々にしてこんな調子になるので、何とかしたいという思いがありました。
そこで、ファシリテーションのスキルというものに興味を持ち、「自然に学ぶファシリテーションの極意」(高野文夫著/特定非営利活動法人日本プレゼンテーション協会出版事業部/2017年)を読んでみました。
その感想は、ある意味で期待外れでしたが、結果的にはファシリテーションの本質を理解することができ、とても有意義なものでした。
- これからファシリテーションを学ぶ方
にはぜひ読んでもらいたい1冊です。
目次
ファシリテーションの本質
ファシリテーションは単なる会議の手法(スキル)ではない
私が本書を手に取った動機は、普段のミーティングがもっと短時間で終わり、そして有益な結論がでるといった生産性の高いものにするための手法(=スキル)を学びたいと思ったからです。
本書はAmazonの書籍で「ファシリテーション」で検索をかけたところ非常に高評価であり、有益なスキルが学べるものと期待していました。
しかしその意味では、期待は裏切られることとなりました。
会議で役に立つ手法が学べると思っていたのですが、そういった会議を円滑に進行させるための具体的な手法についてはほとんど書いてありませんでした。
ファシリテーションの本質は相手との「共感」から生まれる
本書を通して述べられていることは、ファシリテーションの本質とは相手を強制・強要させて導くのではなく、お互いに共感し合うことが大切だということでした。
大切なのは、相手が自分の意志で行動を選択……しているにもかからわらず、あなたの期待する方向に進むよう、し向けることです。
自然に学ぶファシリテーションの極意 高野文夫 (著)
そのためには、相手の気持ちに立つことが何よりも大切であると、著者の幼年の頃からの体験を元に何度も語られており、腑に落ちることができる1冊です。
自分の場合だと、この本質を理解しないまま会議の手法だけをまねても、誰も付いて来ず上手くいかない結果になっているのでしょう。
これからは、会議の手法についても勉強していきたいと思いますが、本書で学んだファシリテーションの本質は見失わないように取り組んでいきたいと思いました。
高野文夫著「自然に学ぶファシリテーションの極意」について
本書はAmazonのkindle版(電子書籍)で読みました。
kindleは専用端末だけでなく、スマホやパソコン、タブレットなどからも読むことができて非常に便利ですよ。
なお、本書はAmazonのkindleunlmited(読み放題サービス)の対象商品です。
kindleunlmitedに入会されている方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
また、kindleunlmitedは月額980円で和書12万冊、洋書120万冊が読み放題というサービスです。
月1冊以上本を読む方であれば、それだけでほぼ元が取れてしまうので検討してみる価値はあると思います。
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